左に右折

小説書きリハビリ用

不可侵領域(前編)

誰にも邪魔をされることなく、誰の目にも晒されず、暴かれず、そっと宝物を包み込むように、私はただただ私でありたいと考えている。それはきっとクローゼットの中にしまい込む本当の自分自身であったり、SNSで貼り付けた私のペルソナ武装だったり、日常的な…

ハートのつま先

しゃがみこんだ後ろ姿、かかとを潰して履いている上履きはもうずいぶんとくたびれていて、それでもあとしばらくしたら卒業するんだし、別に良くない? とけらけらと笑っていたら担任に怒られていたっけ、なんてことを思い出す。サラサラの長い髪は少しだけ茶…

気に食わない奴の話。

初めて会った時から直感的に、「あ、こいつとは合わないな」と思った人よりも、「なんだ、ふつーそうなやつだな」と思った人の方が苦手になっていくことはあることで、最初に普通であることを期待してしまっているからそのあとの評価は落ちていくしかない、…

とりあえず何か書き出してみる。

お題:洗濯 よく晴れた日、夏場のカラリとした雲一つない空、いかに私が普段は家事に勤しむことない堕落した生活を送っているとは言え、こんな日の洗濯はやはり多少なりともテンションがあがるものだ。ワンルームマンションのベランダに足を投げ出して、竿竹…